岐阜県中間駅の美乃坂本駅への併設または近接を主とした要望案を県の期成同盟会が申し入れました。
要望内容は先日の規制同盟会の総会で採決されたものですね。
ちょっと7項目の内容については調査中なのですが(もし情報持ってられる方いらっしゃいましたら教えていただけるとありがたいです)、中間駅の美乃坂本駅への併設または近接しての設置、中間駅へのアクセスの改善、などが柱になっていると思われます。

 リニア中央新幹線の戦略的な活用策を検討する期成同盟会は18日、中津川市西部に建設される中間駅をJR中央線美乃坂本駅に併設または近接して設置することなど計7項目の要望をJR東海に申し入れた。

 会長の古田肇知事と、中間駅が建設される同市の青山節児市長ら東濃5市長が同社を訪れ、山田佳臣社長に要望書を手渡した。要望では乗り継ぎなどの利便性を高めるため、在来線の増発や総合車両所の概要の早期提示なども求めた。

 また、同社が求めていた工事に伴う残土の処理について、東濃5市長が協力する姿勢を示した。

 要望後、古田知事は「地元の期待は大変大きい。JR東海と緊密な連携を取りながら進めたい」と話した。中間駅の場所について、山田社長は「地元の意見も踏まえつつ、絞り込んでいく」とコメントした。

東濃5市は中津川市の他に、恵那市、瑞浪市、土岐市、多治見市ですね。東京から東濃へのキャッチフレーズでおなじみの東濃地区はこの5市から構成されいます。地理的には西に行けば行くほど名古屋経済圏の影響が強くなり、多治見は完全に名古屋のベッドタウンですね。名古屋利用者と美乃坂本利用者の境界線をどこに持っていけるかでリニア中津川駅の明暗が分かれると言えるでしょう。

アクセス向上としていくつか考えてみました
  • しなのとの接続確保
    しなのは1時間に1本、美乃坂本停車のリニアは1時間に1本。中津川-松本間は妻籠宿、馬籠宿などの宿場町や寝覚の床、木曽御岳、松本城と城下町など観光資源はそれなりに豊富です。松本に関しては新宿から直通のあずさがあるため、東京方面からわざわざ美乃坂本で乗り換えてというのは考えにくいのですが、木曽地域とのセットで魅力的な売り出し方ができれば、可能性はあるかもしれません。観光客の乗り換え需要のためにはしなのとの接続は必須項目と言えます。
  • 中津川以東への直通便の新設
    現在瑞浪以東では平日日中はセントラルライナーをあわせて1時間2本という運用になっています。どちらも中津川発着となっているため、中津川以東からの利用客を増やすためには直通便があった方が便利、とは言え、中津川以東はかなり利用客が減るため、あまり効果はないかもしれません。
  • 太多線への乗り入れ便の新設
    岐阜県全体から利用者を確保と言うのは正直かなり無理があるとは思うのですが、中濃地区までならある程度の確保は可能ではないかと考えています。仮に太多線乗り入れの優等列車(停車駅は可児と美濃太田のみ、もちろん待ち合わせなし)を新設した場合、それなりに需要は確保できそうな気がします。可児からの名鉄に対して時間的な優位性が保てるかがネックになりますが。同時に高山線方面への需要もある程度開拓できるのでは。

こう見てみるとやはりなかなか難しいですね。

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