みなさま如何お過ごしでしょうか。
リニア・鉄道館にも行ってきましたので、またレポしますね。
ということでまたも大幅に遅れておりますが、1週間のまとめを。
JR東海が新しい地震防災システム導入について発表 (4/23)
地震波は先にP波が到達してからS波が到達する、というのは広く知られた話しになってきてますね。東海道新幹線の地震停止システムもS波を感知して停止していたのですが、新しいシステムでは緊急地震速報などと同様P波を感知したときにも停止するようになるということです。緊急地震速報の精度を考えると無駄に停止する回数が増えそうな気はしますが、地震に関しては用心しすぎるということもないと思うので・・・
他にも東日本大震災の教訓から、広域で連動する地震への対策や、通信回線の遮断に対するバックアップなどが盛り込まれます。
なお、リニアへも当然搭載されることになるとは思うのですが、言及もあった模様?JR東海は23日、首都圏などの直下型地震が発生した際に列車停止命令を従来より1、2秒短縮する技術を開発するなど、地震防災システムを強化すると発表した。
地震が発生すると、最初に初期微動である比較的小さな縦波(P波)が到来し、それに続き大きな横波(S波)が到来する。JR東海は、直下型地震が発生した際、東海道新幹線沿線の50カ所に設置した地震計でS波を測定、震度4程度以上と判断すれば列車停止命令を出していた。
新しいシステムでは、P波から震度を判断する技術を開発し、列車停止命令が従来測定より1、2秒短縮できる。時速270キロ走行の場合、従来より75~150メートル手前で減速できるため、脱線事故などの防止につながるという。
- JR東海、地震の緊急停止強化 リニアに導入へ (信濃毎日新聞)
JR東海は23日、大地震発生時に東海道新幹線の列車を緊急停止させる「地震防災システム」の強化を発表した。東海、東南海、南海の巨大連動地震や、活断層などによる直下型地震に現行より早く対応でき、来年7月までに工事を終える予定。工事費は計3億6千万円。東京―名古屋間で2027年開業を目指すリニア中央新幹線計画にも同システムを導入する方針だ。
(中略)
同社によると、現行新幹線は時速270キロから緊急停止するのに約90秒、リニアは時速500キロから同程度の時間で停止させられるという。
JR東海がN700系のブレーキ改造を発表 (4/23)
N700A(N700系1000番台)の一部機能をN700系に搭載する、という発表がありました。具体的にはブレーキと定速走行ですね。ちなみにN700Aにはプレスリリースによると他に台車振動検知システムが搭載されています。3年間で全てのN700系が改造されるとのことです。(N700系の改造が終わる頃には、700系のN700Aへの置き換えもかなり進んでいる?)JR東海の山田佳臣社長は23日、新幹線「N700系」の車両に、平成25年2月ごろに営業運転を行う予定の「N700A」の一部機能を反映させた改造を行うと発表した。「東海道新幹線のさらなる安全安定輸送を実現する」としている。
N700Aの「A」は進歩を意味するAdvancedの略。N700系の改造は、より強いブレーキ力を実現するため、従来の内周締結ブレーキディスクを中央締結ブレーキディスクに変更する。さらに、ATC信号による定速走行装置も搭載する。
平成25年度から平成27年度にかけて、約3年間ですべてのN700系(合計80編成)を対象に、全般検査時に浜松工場で改造を進める。費用は概算で約230億円を見込んでいる。
「飯伊地域の地域づくり基礎調査事業」にかかる検討会議の初回会合 (4/25)
初会合なので、色々と枠組み作りからですね。- 下伊那地方事務所による公式資料
- リニア見据え基礎調査検討会議スタート (南信州新聞)
県下伊那地方事務所と南信州広域連合は25日、リニア中央新幹線の開通を見据えた「飯伊地域の地域づくり基礎調査事業」にかかる検討会議の初回会合を飯田市追手町の県飯田合同庁舎で開いた。有識者による委員18人のうち13人が出席。基礎調査の柱でもある土地利用、交通体系、産業立地の現状や今後のあり方などを部会ごとに議論し、本年度末に提言をまとめる方針などを確認した。
JR東海決算発表 (4/26)
東日本大震災の影響でマイナスからの1年でしたが、後半はかなり回復したみたいですね。長期債務も順調に圧縮されているようです。リニアについては設備投資に関して少し触れられているだけでしょうか。- 平成24年3月期 決算短信 (JR東海プレスリリース)
- 剰余金の配当に関するお知らせ (JR東海プレスリリース)
- JR東海は増収減益 大震災の影響、昨年8月になくなる (産経新聞)
JR東海が26日発表した2012年3月期連結決算は、売上高が前期比0・3%増の1兆5083億円、最終利益は0・8%減の1327億円の増収減益となった。13年3月期は、経常利益と最終利益が過去最高になる見通し。
東日本大震災で大幅に落ち込んだ運輸収入が、昨年8月以降は前年を上回るペースで回復した。
最終利益の減少は、法人税率引き下げによる繰り延べ税金資産の取り崩しのため。
13年3月期の連結業績予想は、売上高が2・9%増の1兆5520億円、最終利益は30・3%増の1730億円を見込んでいる。運輸収入が200億円増加するほか、流通業などグループ全体で収益力を引き上げる。
東海道新幹線の架橋でモルタル片落下 (4/26)
なんか物騒な話しですね。とりあえずけが人が出なくてよかったですが、疲弊してるところもかなりあると思われるので、早急に点検、補修が必要になりそうです。26日午前5時半ごろ、川崎市中原区市ノ坪の東海道新幹線品川-新横浜間の高架下の道路に、モルタル片(全長75センチ、重さ約2キロ)がはがれ落ちているのを通りかかった60代男性が見つけ、JR東海に届けた。けが人や運行への影響はなかった。
同社によると、高架橋(高さ約6メートル)の上に設置している電柱を支える部分にはがれた跡があったという。
3月に定期点検(年1回)したときは異常はなかった。同社は、同様の高架についても緊急点検を行う。
北海道新幹線奥津軽駅デザイン3案定時 (4/26)
状況客数100人前後で推移しているいわて沼宮内駅を下回る、というのは結構冗談にならない話しですよねぇ・・・ちなみに、3つのデザイン案ですが、デイリー東北新聞の記事に掲載されていました。建物そのものではなく、その外装のデザインの話しだったのですね。
- 乗客増へ観光振興課題 (朝日新聞)
2015年度開業に向けて工事が進む北海道新幹線・新青森―新函館間にできる奥津軽駅(今別町)の駅舎案が26日、示された。地元の期待は高まるが、「乗降客数が全国最低の新幹線駅になる」と心配する関係者も多く、観光振興の取り組みは遅れ気味だ。
この日、鉄道建設・運輸施設整備支援機構の担当者が県庁を訪れ、「津軽海峡の四季が感じられる駅」をイメージした3案を報告した。東北新幹線の七戸十和田駅と同規模で、いずれも2階建て。1階がプラットホーム、2階に店舗などが入る可能性が高い。
九州新幹線長崎ルート着工合意 (4/27)
九州新幹線長崎ルートの諌早-長崎間の着工が間もなく認可される流れになりました。- 九州新幹線諫早―長崎間、来月にも着工 (読売新聞)
人気ブログランキングへJR九州は27日、九州新幹線長崎(西九州)ルートの諫早―長崎間(21キロ)の着工に同意したと発表した。これにより、整備新幹線の新規着工に向けた条件が全てクリアされたことになり、5月中にも国土交通相が着工を認可する見通し。
国土交通省は整備新幹線の着工条件として〈1〉安定的な財源確保〈2〉収支採算性〈3〉JRの同意――など5点を挙げている。長崎ルートを巡っては今月3日、国交省の交通政策審議会・整備新幹線小委員会が収支採算性や投資効果を「妥当」と判断。営業主体となるJR九州の同意が残されていた。
長崎ルートは一部区間で在来線を活用し、既に着工している武雄温泉―諫早間(45キロ)と合わせ22年度中の一括開業を目指している。